【本日の移動】
キナバル国立公園→コタキナバル
高山病も克服し、万全を期して挑む山頂アタック
朝1時半起床。
途中目を覚ました時は高山病の影響で頭が少し痛みましたが、今はもう殆どありません。
少し呼吸がしづらいくらいで、十分に高度順応が出来ているのでしょう。
簡単な朝食を済ませ、不要な荷物は置いていき、ウエストポーチのみ装備。
午前2時半、ついに山頂アタック開始。
山小屋~ゲート
ここからは夜ということもあって写真は全くありません。
昨日以上の急な山道の中を抜け、反り立つキナバル山の絶壁の横を着実に進んでいきます。
街の明かり、月明かりも見え、天気はかなり良好。
富士山の時と違って、景色も期待できそうです。
かなりのハイペースで進み、5分休憩を2回ほど挟み、この日2番目のペースで最後のゲートに到着。高度順応が上手くできていて、高山病の兆候は全くありません。
入山許可証を見せ、ジャスから15分の休憩を取る様に言われ、休憩を取ります。
ゲート~山頂
「15分の休憩もいらんわ!」と思っていましたが、登山を終えた今となってみれば、ここで休憩を取ることはかなり大事だと思います。
というのも、ここからは1kmあるかなりの急斜面と岩肌を1時間半ほど掛けて歩き続ける上に、風をしのげる休憩場所もなくなるからです。
休憩後、相も変わらずジャスの後ろをゆっくりとついて行きます。
合言葉は変わらず『スローリースローリー、ゆっくりーゆっくりー』
開始早々、紐を持ったりしながらのロープクライミング。
風も吹いている上に、高所恐怖症もあるので、かなり怖い。
途中からはロープを持たずについて来いとジャスに言われ、ジグザグに進んで行く。
ここに乗せているのは帰りの写真ですが、写真を見てもらってわかるようにかなりの急斜面です。
慣れると何てこともないのですが、いかんせん僕は登山経験が少ないので、慣れるまではかなり前傾姿勢になりながら探り探りでジグザグに進んでいきました。
この急勾配のジグザグ登りがかなり脹脛に負担がかかります。
呼吸を意識しながら、ゆっくりと登ります。
そして、ヘトヘトになりながらも、ようやくスタートから8km地点に到達。
この時点で既に富士山超えです。
横には薄っすらとサウスピークも見え、この時点でかなりの感動もの。
しかし、ここからさらに山頂までは700mも歩きます。
これが本当にしんどい。
ここからは登山というよりは、もはやロッククライミングで、かなり高さのある岩を登り続けます。
一歩踏み外せば大怪我は避けられないような道を進んでいきます。
高山の影響もあり、岩を乗り越えるにはかなりの体力を使い、簡単に体力が奪われる。
もう目の前に4,095mの頂が見えるにも関わらず、足取りが重たい。
体力をできるだけ温存していましたが、ここら辺からは足を一歩ずつあげるにもしんどいくらいに脹脛に疲労の蓄積を感じます。
それでも、ゆっくりゆっくりと一歩ずつ登ります。
気づけばあと5歩ほどのところまで来ました。
もう一踏ん張り。最後の力を振り絞ります。
先に山頂に着いた人に『もうすぐだよ』と拍手をもらい、初めて登山で泣きそうになります。
そして、アタック開始から3時間。ついに山頂に到達!
山頂からの景色は息を飲む景色
東南アジア最高峰4,095mの頂。
登頂した喜びを4人で噛み締め、記念撮影。
ここまで来るのに、1日目から含め本当にしんどかった。
その辛さと達成感から得られる喜びがこの上ありません。
しかし、喜びの瞬間も束の間。気温は-6度ほどなので、写真を撮った後は朝日が出るまで近くの岩山で待機。
そして、いよいよご来光の瞬間です。
ここからは言葉でよりも写真でその絶景をご覧ください。
よく見ると見える人の小ささから、どれだけ山が大きいのかわかると思います。
計13カ国。様々な絶景を見てきましたが、どの景色にも比べられないほどの美しさで、息をのむ絶景です。自然の雄大さと、自然が作り出す景色の素晴らしさ。
恐らく、苦労して見ることのできた景色だからなのでしょう。
山頂~下山
山頂付近で30分ほど過ごし、そのあとはジャスの指示ですぐさま下山。
山頂から山小屋までは45分。行きとはうって変わり、弾丸下山です。
暗闇の中では気づきませんでしたが、帰りも絶景続き。どこを撮っても絵になります。
山小屋で朝食も兼ねての1時間の休憩。
パッキングを済まし、登山口に向け下山。
この下山はかなりの距離だったのですが、不思議と疲れませんでした。日頃の散歩のおかげだからでしょうか。少し写真を撮るくらいには余裕がありました。
そして、山小屋から2時間半。登山口に到着!
ワゴン車で移動し、受付へ戻り、登山証明書を貰い、キナバル登山終了です。
ジャスと記念撮影をし、ここでお別れ。
口数が少ないクールなガイドでしたが、ペース配分やメンバーの体調を気遣ってくれた最高のガイドです。
あとは近くのロッジでシャワーを浴び、お昼ご飯を食べ、コタキナバルに戻りました。
このあとは前泊したドミトリーに居させてもらい、韓国を経由し、日本へ。
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最後は簡潔に書いてしまいましたが、これにてコタキナバル旅行記は終了です。
登山の全体の感想などはキナバル山のまとめ記事をご覧ください
最後までご覧いただきありがとうございました。