【本日の移動】
ポーリン温泉→キナバル国立公園
いざキナバル公園へ
朝6時起床。登山の朝は早い。
朝食を済まし、7時半にバンでキナバル公園へ向かいます。
天気は曇りのうち雷雨と聞いていましたが、全くの快晴。
時より雲が見えるものの、登山にうってつけの天気です。
登山口へ行くまでの間、ガイドの手配や昼食の受け取りなど、結構色々なことを済ます必要がありました。
他のブログでは簡単そうに書いていたのですが、意外と手間がかかったので、そちらも後日記事にまとめます。
手続きをすませ、いざ、登山口へ。
ここから見る限り果てしない道のりが予想されるキナバル山。本当に登頂することができるのか、不安になります。
登山開始~お昼ご飯まで
ガイドの名前はジャス。
無口な人ですが、頼り甲斐のありそうなベテラン風格のガイド。
登山口でジャスから登山の説明を受けます。
今日泊まるラバンラタまでは6kmの道のりで、高低差は約1,400m。休憩は7箇所あり、4箇所目の4km先でお昼ご飯とのこと。
ゲートをくぐり、登山を開始。
入ってすぐに見える熱帯雨林の道。
日本では中々見ることのない様な風景で、気持ちも自然と高まります。
野生のリスも至る所にいますし、最初は滝などもあり、ウキウキな登山気分です。
しかし、それも束の間。
富士山と同じ標高差を半分の距離で登るため、勾配が富士山と比べて大きく、そのため、足への負担が激しい。
普段から運動していない僕にとっては、かなりきつく、スローペースで進みます。
友人の1人とガイドのジャスが後ろを歩いてくれ、ジャスが時折「スローリー、スローリー、ゆっくりー、ゆっくりー」と言ってくれることが心の支えです。
標識と休憩所の繰り返し。
休憩所にはよくリスがいて、こちらの様子を伺いにきます。
おそらく食べ物が狙いなのでしょう。
休憩所を出るときに自分に喝を入れますが、出発5分もすればバテ始めます。きつい…。笑
登山は1人で行こうが複数人で行こうが最終的には自分との戦いで、それを求めに登山をしているのですが、やっぱり登山の最中はしんどいです。終わるとすぐに美化されるんですが。笑
あとどれだけこの道が続くのだろう。
そんなどうでも良いことを考えながらひたすら登り続けます。
歩き始めて2時間。ようやく4km地点に到達。
この時点で標高は2,700mあります。
既にお昼を食べる人で溢れかえっていました。
すぐさまお昼ご飯をいただきます。
写真を撮り忘れましたが、内容はミニバナナ2本、リンゴ1つ、クッキー2つ、サンドウィッチ、ゆで卵、水。
前評判が良くなかったので期待していませんでしたが、疲れていたからか、とても美味しく感じました。特にリンゴとバナナが美味しい。(当たり前。笑)
山小屋まで長く続く4km~6km
お昼ご飯を食べた後、少し休憩をし、登山再開。
さらに道は険しくなり、岩が多くなってきます。
道中では食虫植物のウツボカズラもいました。
また、キナバル山に咲くキナバル・バルサンも見受けられます。
標高が上がるにつれ、周りの植物の高さも少しずつ低くなってくるので、キナバル山が所々で見えてきます。
歩き始めて3時間半。ようやく3,000m超え、5kmに到達です。あと1km。
ただ、体力もかなり消耗しており、ここ以降は写真は撮っていませんでした。
そして、登山開始から4時間半。
今日の宿泊先、PANALABANに到着です!
初の山小屋は超快適でした
人生で初めて山小屋に泊まります。
富士山は弾丸登山だったので、山小屋に泊まっていませんでした。
中は山小屋とは思えない綺麗さ。
宿泊した部屋は二段ベッドが3つある6人部屋で、部屋にトイレとシャワーが完備。
シャワーはちゃんとお湯も出ます。
さらにハンドタオルとバスタオルもついていて、水も1人一本付き。山小屋では500mlですら7RMするので、無料でもらえるのはありがたい。
夕食までの時間は外に出て雲海を眺めました。
天気が良く、雲の流れも早いので、景色が刻々と変わります。
何回シャッターを切っても飽きません。
少し寒かったですが、1時間半ほどぼーっと外を眺めていました。
何も音のしない、この無の時間が、人生で一番好きな瞬間の1つです。
夕食は早めの16時半からはじまり19時までで、バイキング形式です。
この時間の間はいつでもご飯を食べても大丈夫。
ご飯の内容も山小屋にいるとは思えない内容で、登山の値段が高いことにもうなずけます。フルーツがあるのがとても嬉しい。
雲が多かったですか、日の入りも見ることができました。
雲が赤く照らされる幻想的な風景です。
写真は玄関にあった『nothing is impossible.』
夜7時半には就寝し、明日はいよいよ山頂アタックです。