どうも!こんばんは、タカ(@g_b_trip)です。
今回の記事ではキナバル登山の総括として、費用から登山の準備や様子、そして登った後の感想など、全てをこの記事にまとめました。
キナバル登山をする方向けの保存用完全ガイドブックです。
これからキナバル登山を考えている人、あるいはキナバル登山に興味を持った人、あるいは登山に興味を持った人はぜひ最後までご覧ください。
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キナバル登山までの準備・経緯
キナバル登山をするにあたっては、旅行10日前までは月数回の5km程度のランニング、10日前からは5~10kmのランニングは毎日していました。
ただ、登山初心者の僕が登るための特段な準備はほとんどしていませんでしたね。
登山も富士山・伊吹山・六甲山を登った程度のド初心者。笑
「中高はバスケ部に入っていたから、運動すること自体は好きやったけど、大学生になってからは殆ど運動をしていていない貧弱な体~~!(どや顔)」
そんな僕がなぜキナバル山に登ることになったのかこちらの標高4,095mの東南アジア最高峰キナバル山に登った理由をご覧ください!
キナバル登山の費用
キナバル登山にかかった費用は総額約6万円!内訳は以下の通り(※1RM=28円)。
費用内訳
✔2泊3日プラン(朝食2食,昼食2食,夕食2食):1,836RM
・Sutera Sanctuary Lodgesで3ヶ月半前にメールにて予約
・キナバル国立公園とポーリン温泉間の送迎付き
✔入山許可料:207RM
✔ガイド料:230RM/1グループ
・ガイドは1グループあたりの値段なので割り勘可能
✔受託荷物:12RM
・キナバル国立公園の事務所で荷物を預けることが出来ます。
✔キナバル国立公園と登山口の送迎代:38RM
・1グループあたりの値段なので割り勘可能
✔登山証明書:10RM
2泊3日のプランがかなり高い出費となりましたね。
今回は卒業旅行ということもあり、友人含めた4人で必ず登りたかったため、確実に予約ができた2泊3日のプランを予約しました。
ただ、実際に現地に行ってみて確認したところ、1泊2日のプランもまだ数枠は残っていたので、人数が少ないならば、1泊2日のプランを直前予約しても大丈夫だと思います。
ぶっちゃけこのあたりは運次第所なところでもあるので、確実に登山をしたい人は事前に予約しておきましょうね。予約方法は【2018年最新版】予約から費用まで、キナバル登山の準備を徹底解説 からどうぞ!
キナバル登山の装備
キナバル登山をするにあたっての装備品。
僕が持っていったのはこんな感じでした!
✔バックパック(キトラパック40)
✔トレッキングシューズ(ツオロミーブーツ)
✔マウンテンパーカー
✔レインパンツ(兼防寒対策)
✔インナーダウン
✔montbell製フリース1着
✔半袖2着
✔フリース1着
✔スウェットパンツ1着
✔半パン2着
✔エアリズム2着
✔下着2着
✔電子機器(カメラや充電器など)
✔水1.5ℓ
✔洗面用具
✔トイレットペーパー
✔ハンドタオル2枚
初心者ながらも装備に関してはしっかりと準備をしましたね。
総重量が約6kgとかなり重くなったので、むしろ用意しすぎたくらい。
あってよかったと思うのがキトラパック。
montbell『キトラパック 40』をレビュー!【海外旅行におすすめな神バックパック】でも紹介したように、キトラパックはバッグ上部がウエストポーチになるんです。そのおかげで、肩にかかる負担を減らすことが出来た上に、山頂アタックの際もウエストポーチ1つで荷物が十分に収まり、体への負担をかなり減らすことが出来ました。
あればよかったと思うものはトレッキングポール。
かなり斜面が急なので、足に負担がかかりやすく、少しでも軽減させるために持っていっておけば良かったと思います。
なくてよかったと思うのは洗面用具類。
歯ブラシは必要ですが、シャンプーやバスタオルなどは山小屋に完備されていました、、、orz
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キナバル山を登りきるための技術
特別な技術は一切いりません。
富士山、伊吹山、六甲山しか登山経験がない僕ですら登ることが出来ましたからね。笑
しかし、スタート地点の標高が1,866mに対し、山頂の標高が4,095m。
その標高差は2,200mをも超え、さらに、登山道は急峻。
なので、富士山を登りきる体力は最低限必要な上、日ごろから大きな段差などを歩き、脹脛を鍛えておくと心強いかな、と。
登山口『キナバル国立公園』までのアクセス
バスで行く場合
City Busから出ているRanau行きのバスで約2時間。
始発は朝7時から、1時間ごとに出ており、最終バスは夕方の4時で、料金は30RM。
City Busにはセブンイレブンもあるので、食料などの調達もここで済ますことが出来ます。
乗り合いタクシーで行く場合
もう1つが乗り合いタクシーを使うという方法。
僕も乗り合いタクシーで向かいました。
出発の場所はバス同様City Busから出ており、バス停近くに行くとタクシーの運転手に声をかけられるのですぐに見つけることができると思います。
値段は交渉制になります。
僕はドミトリーのオーナーがついてきてくれました。
運転手と交渉をしてくださった結果、4人乗り1台チャーターして130RMで行くことが出来ました。一人当たり32.5RM。
宿泊したドミトリーはB&B@21。
バス停まで徒歩5分で、中心地にも近く、一泊900円と、値段も安いのでオススメです。
詳しくはコタキナバルでの宿泊は『B&B@21』がオススメ!をどうぞ◎
キナバル登山当日の流れ
キナバル登山当日の流れはこんな感じでした!
◎----------◎
キナバル国立公園の事務所で受付をし、昼飯などのバウチャーを貰う
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荷物を預ける人はそのまま事務所にて荷物を預け、引換券を貰う
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隣の建物に移動し、ガイドの手配。(端っこにある狭い受付)
(予めグループ分けされていたので、当日に仲間を見つけて割り勘を狙うのはなかなか難しいかと。)
↓
入山許可証を発行(同建物内の横にある大きな受付)
この時に緊急連絡先なども書き、提出する。
↓
昼飯をレストランでもらう
外に出てキナバル山の方向に階段があり、下るとレストランがあります。
↓
登山口へ移動
キナバル国立公園事務所横にあるカウンターで受付。1組38RM。
◎----------◎
キナバル登山の様子
登山の様子はコタキナバル旅行記の6日目と7日目をに書いてありますので、そちらをご覧ください◎
✔コタキナバル旅行記day6 ~いよいよキナバル山へ。キナバル登山編~
✔コタキナバル旅行記lastday ~標高4,095mから見る絶景に思わず涙~
キナバル登山中の注意点
熱中症に注意
キナバル山のあるキナバル国立公園は熱帯雨林です。
登山口の高度が1,800mあるといえど、気温はかなり高く、日中の体感温度は3月後半にも関わらず25度近くはあったと思います。
さらに後述するように突然の雨も降るため湿度も高くなります。
十分な水分補給とこまめな休憩は必須です。
突然のスコールに注意
東南アジア特有の突然雨のスコールにも要注意。
海に近く、山々に囲まれているキナバル山では、必ず1日1回雨が降ると言われるほどです。
雨に濡れると体温が奪われる他、体も冷え、体調にも影響します。
休憩所で少し間をおくか、防水性のあるレインウェアやパンツを必ず用意しておきましょう。
スリップに注意
登山道は岩場も多く、かなり急峻な坂なども続きます。
そのため、雨が降った後の地面でスリップする可能性が高く、グリップ力のあるトレッキングシューズを履いていったほうが良いと思います。特に下山時にスリップしがちなので、下山時は要注意です。
あちなみに僕が履いていった靴はmontbell製のツオロミブーツ。
気になる方は【レビュー】登山初心者にオススメ!『montbell ツオロミーブーツ』をどうぞ◎
拠点となる街『コタキナバル』について
キナバル登山の拠点となる街はコタキナバル。
リゾート地として栄え、観光客で賑わっています。
観光地のことや、治安、その他諸々は【マレーシア旅行・観光】コタキナバルを女子旅に“超”おすすめする5つの理由をご覧ください!
女子旅向けの記事にはなっていますが、このあたりについて詳しく話しています◎
キナバル登山を終えた感想
とにかくしんどかったの一言に尽きますね。笑
1日目では、富士山でいう頂上と登山口の標高差を半分の距離で登るため、傾斜がかなりきつく、足腰に蓄積される疲労が半端じゃないです。坂だけならまだしも、岩場が多く、特に脹脛に負担がかかります。
また、2日目の頂上への道のりは、1日目の傾斜以上に勾配がきつく、さらに風を凌ぐものもないため、寒さとの闘いがあります。また、標高もかなり高いので、高山病にならないためにも高所への順応が不可欠となります。
それらを踏まえると、たしかに登山道自体は整備されていますが、ある程度の体力と足腰、そして高山への順応が必要不可欠な山と言えます。
つまり、キナバル山は初心者でも乗り切ることのできる山ではありますが、身体能力自体は高いものが求められる山なのです。
しかし、登りきった時に得られる達成感は限りないもので、また、頂上からは今までに見たことのないような絶景も見ることが出来ます。
記事を見てもらった方はご存じかと思いますが、僕は頂上に着いた時、先に着いていた人に拍手され、半泣きになってしまいました。それぐらい達成感に満ち溢れていました。
たかが山登りで半泣きは大げさと思われるかもしれません。
でも、それは誰かに励まされることへの感謝、そして、登りきった自分への素直な気持ちの表れだと僕は思います。
ジョージ・マロリーが残した有名な言葉『そこに山があるから』
そこに山があるからといって、8,000m級の山に登ろうとかいう命知らずになるような、そんな境地にはまだまだ達せてはいませんが、少しは山の魅力を感じることができたのかなと思います。なので、僕は山の魅力を感じるためにこれからも山に登り続けます。
そして必ずアフリカ最高峰のキリマンジャロを登頂してみせます。
待ってろよ!キリマンジャロ!